先週の債券市場では、米金融当局の利上げサイクルの終了がどのようになるかを垣間見ることができた。
取引環境が不安定な中、先週の米国債相場は7月半ば以来、週間ベースで最大の上昇を示した。利回りを数年来の高水準に押し上げた米国債の売りは、追加利上げが不要になるような形で米金融当局の目標達成を前進させているとの認識を一部の当局者が示した。こうした発言は、中東の紛争に伴う逃避先の需要と相まって、米国債とって一段と有利な状況を醸成し、利回りは低下した。
米政策金利がいつまでも高止まりするとの予想から、ここ数週間の利回り上昇に歯止めがかからないように見受けられていただけに、これは大きな転換だった。だが、先週の相場上昇にもかかわらず、多くの投資家は高めの金利が長期化するとの予想を変えておらず、最近の相場上昇は脆弱(ぜいじゃく)だとみている。米国債入札での低調な需要もあって投資家は、長期金利がさらに上昇し、最終的には、過去にそうであったように再び短期金利を上回ると考えている。
PGIMフィクスト・インカムのグレッグ・ピーターズ共同最高投資責任者(CIO)は12日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「重要なことは景気抑制的な領域にあることだ」とし、「利回り曲線は引き続き正常化に向かうだろう。バックエンドの利回りは間違いなく上昇基調となり、恐らくフロントエンドの利回りは向こう1年間に低下する余地はあるが、大きくはない。より正常な環境に移行せざるを得ないとみている」と語った。
原題: Turbulent Bond Market Offers a Fleeting Glimpse of Cycle’s End(抜粋)
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