Q.夏に気をつけたい感染症は?
夏に流行しやすい感染症を教えてください。感染予防の方法があれば、知りたいです。
YUBI先生の回答
「夏風邪」という言葉があるように、夏に流行する感染症がいくつかあります。「かぜ」は「風邪」と書きますが、「風」は外、「邪」は病を指すので、体の外から入ってきた病気は全て「かぜ」ということになります。
体の外から入ってくる代表は「ウイルス」です。夏に流行するウイルスを紹介します。まずは「アデノウイルス」。このウイルスはへんとうを腫らし、目を充血させ、熱を出します。正式には「咽頭結膜熱」、俗称は「プール熱」です。
ポイントはプールでうつるからプール熱ではなく、プールの時期に流行するからそう呼ばれるということです。プールの水でうつることはありませんが、水から上がって、タオルなどを共有するとうつってしまうことがあります。プール熱には特効薬がありません。対症療法で1週間程度療養することになります。
次に「エンテロウイルス」です。聞き慣れないウイルスですが、これは「手足口病」や「ヘルパンギーナ」の原因になります。手足口病は手と足と口の中にぶつぶつができますが、ヘルパンギーナは口の中だけにできます。いずれも熱が数日出ることがあります。こちらも特効薬がありませんので、治療は対症療法になります。
プール熱は、解熱後2日たたないと保育園などに出られません。手足口病やヘルパンギーナについては、法的な決まりがないので、各園に相談していただければと思います。
ドクター・ユビさん プロフィル
米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、8児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。
からの記事と詳細 ( 夏に気をつけたい感染症は? 教えて!YUBI先生 育児のヒント(6) - 山陰中央新報社 )
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