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Saturday, November 2, 2019

「オーバーウォッチ 2」PvEモード「ストーリーミッション」&PvP新ルール「プッシュ」試遊レポート - GAME Watch

「オーバーウォッチ 2」PvEモード「ストーリーミッション」&PvP新ルール「プッシュ」試遊レポート - GAME Watch

 Blizzard Entertainmentは、米国アナハイムのAnaheim Convention Centerにおいて開催中の「BlizzCon 2019」において、オンラインFPS「オーバーウォッチ」の続編となる「オーバーウォッチ 2」を発表した。BlizzCon会場ではPvEのCo-opミッションとPvPの新ルール「プッシュ」の試遊コーナーが設けられていたので、さっそく両方とも試してきた。「オーバーウォッチ 2」はWindows PC、PS4、Xbox One、Nintendo Switch向けに発売予定で、価格、発売時期は未定。

 「オーバーウォッチ 2」は、「オーバーウォッチ」の続編で、ナンバリングものとしては珍しく、「1」からデータやアイテムを引き継ぐことができるのが大きな特徴となっている。「1」でメインだったPvPモードでは新たにマップやヒーロー、新ルール「プッシュ」などが追加され、さらに完全新規のゲームモードとして、ストーリーや成長要素のあるPvEモード「ストーリーミッション」が追加される。さらにゲームエンジンもアップグレードされており、より美しい描画やマップサイズの拡張が可能になっている。ヒーローたちの見た目も一新される。ナンバリングタイトルとして、様々な要素が一新される「オーバーウォッチ 2」だが、PvP要素については、「オーバーウォッチ」を持っていればすべて無料のアップデートとして遊ぶことができるので、拡張パッケージという位置づけが近いかもしれない。

 さて、BlizzConで用意されていた試遊コーナーはどちらも80人ずつ試遊できるという大規模なもの。PvEは4人ずつ、PvPは12人が1グループでプレイする。行列は通常の行列のほかにテーマパークでみかけるシングルライド(グループが3人連れなどの時に残りの席を埋めるための要員)の列があり、サクサクプレイすることができたので、2回ずつ試してきた。

試遊コーナー
会場においてあったトレーサーの等身大フィギュア
レゴでできたD.VA

タロンのロボット兵器、ヌルセクターと戦うストーリーミッション

 PvEモードとして楽しめるストーリーミッションでは、ウィンストンがオーバーウォッチメンバーの再結集を呼び掛けるかどうかを悩む短編アニメーション「RECALL」の後、新生オーバーウォッチの仲間たちが集まっていく様子が描かれる。

 今回使えるのはラインハルト、トレーサー、メイ、ルシオの4人。なぜこの4人なのかはスタート直後のカットシーンで判明するのだが、どうやらストーリーモードではミッションごとに出せるキャラクターが固定で決まっているようだ。プレーヤーはいずれかのキャラクターを選択して、4人CO-OPとしてゲームを進めていくことになる。

ラインハルトがメイとトレーサーを指名するカットシーン

 ストーリーミッションにはキャラクターの成長要素があり、レベル1、10、20で2つずつのアビリティカスタマイズ要素がアンロックされる。使えるのは1つのレベルにつき1つなので、キャラクター選択の時にどちらにするかを選ぶ。例えば範囲攻撃なのか単体への攻撃かといった選択で、同じアビリティでも性能が変化する。

アビリティの強化画面。スタート時にのみ選択できる

 また、ストーリーミッションにはアイテムの要素がある。今回の試遊ではバトルとバトルの合間に2回アイテムボックスが現われて、そこからアイテムを手に入れることができた。アイテムは4種類あり、1人が1つずつ持つことができる。入手するとアビリティの横にアイテムのアイコンが現われ、アビリティと同じようにクールダウンで再使用するスキルのように使うことができる。アイテムはオートタレットやグレネード、設置型の防御ドームなどかなりの種類があるようだ。

街中を蹂躙するヌルセクターを倒しつつ海岸へ

 PvEの舞台はリオデジャネイロ。巨大な司令艦から続々と襲来するタロンのロボット兵器ヌルセクターの軍団を相手に、ルシオが単身で立ち向かっている。そこにオーバーウォッチのメンバーが駆け付け、司令船に直接乗り込むという作戦を立てる。このカットシーンで、ラインハルトが自分とメイ、トレーサーを名指ししており、地元のルシオも志願するためこの4人が赴くことになる。ルシオの隠れ家を出た所からはいよいよPvE本番がスタートする。最初は隠れ家を出た場所にある地下倉庫のような所、その後は街中でヌルセクターを倒しながら、支援の飛行機がくる海岸を目指す。

襲来する歩兵タイプのヌルセクター

 ヌルセクターには地上をゆっくり歩いてくる歩兵型、遠距離射撃をしてくる砲台型、空を飛びながら死角に回り込んで攻撃してくる飛行型など複数の種類がいる。歩兵タイプは動きがのろく単純なうえに耐久性も低い雑魚だが、とにかく大量に四方八方から襲ってくる。飛行型は、遮蔽物なども利用しつつ、横に回り込んだり上空など視野の範囲外からの攻撃を仕掛けてくるいやらしい敵だ。砲台型は動きは遅いが、開けた場所にいると遠くから撃ちまくってくる。

ヌルセクターを倒しつつ海岸に向かう

 攻撃は最初からかなり激しいので、タンクであるラインハルトのシールドや、遮蔽物に隠れつつ攻撃していないとすぐに倒されてしまう。PvEモードでは倒されるとすぐにリスポーンするのではなく、しばらくは負傷した状態で味方に救援を求めることができるようになる。負傷中は攻撃ができないが、低速で移動して味方のいる場所に近づくことはできる。負傷しているキャラクターに味方が近づいて「F」キーを押せば、救援状態になり、一定時間後に全回復する。4人全員が倒されると、チェックポイントからのリスタートになる。リスタートの回数には制限がなく、何度でも途中からやり直すことができるので、チャットで相談しつつ攻略していくことになりそうだ。

指令船のコアを破壊せよ!

 海岸まで出ると、カットシーンを挟んで中ボスらしきヌルセクターが現われる。これを倒すとエコーが操縦する飛行機に乗っていよいよ敵の司令船に乗り込んでいく。指令船の中はファクトリーになっており、無数のヌルセクターが製造されている。船の中は狭い通路と少し広い空間が交互に繰り返される構造で、広い空間では敵をすべて撃破しなければ次のエリアに入れない。最終エリアには船のコアがあり、大量の敵をさばきつつ、時々オーバーヒートして現われるコアを攻撃してHPを減らしていく。コアをある程度削ると、この場所のボスが現れる。ボスのヌルセクターは広範囲のダメージ技を使ってくるが、この技は事前に兆候があるのでよく動きを見ていれば避けることができる。ボスを撃破し、コアを破壊すると司令船が崩壊し始め、画面に90秒ほどのカウントダウンが表示される。この数字が0になる前に残敵を掃討しつつ脱出すればコンプリートだ。

司令船の中はヌルセクターの製造工場になっている

 次々に現われる大量の敵を相手にするため、バトルのペースは非常に速い。単独行動するとすぐ倒されてしまうので、タンクとサポート、ダメージがきちんと連携を取りつつ戦う必要がある。役割を分担して、雑魚とボスを倒しつつ最終地点を目指すミッションは、「World of Warcraft」などMMORPGのダンジョン攻略を思わせる。出現してくる敵のパターンは固定なので、やり直すたびにだんだん動きの練度が上がって無駄がなくなっていくのも、NPC戦ならではの楽しみだと思う。

 使用できるヒーローが決まっていることには賛否が分かれそうだが、普段あまり使う機会のないヒーローを触る機会という側面もあるのかもしれない。ヒーローたちは戦闘中もかなり喋りまくる。ストーリーモードなので、ちゃんとストーリーに沿ったセリフで状況を説明するだけではなく、PvPと同様にパーティメンバーにチャットとして発信することもできる。

シネマティックトレーラーに出てきたかっこいい巨大ロボ、ただし敵

 ヌルセクターの白を基調としたシャープなデザインは、日本でなら味方ロボとして登場しそうないかにも日本人が好きそうな感じがする。巨大ロボや変形ロボが含まれているのも刺さる人が多そうだ。さらに日本人プレーヤーが好きなCO-OPプレイが楽しめるとなると、これまでPvP専用だからと「オーバーウォッチ」を敬遠していた人がこのゲームに触る機会になりそうだ。

PvP新モード「プッシュ」は動くコントロール

 新PvPモード「プッシュ」は、シンメトリーなマップで、2か所に設置されたマーカーをロボットを使って相手方に押していく。マーカーをどのくらい遠くまで運んだかで勝敗が決まる。今回は新マップ「トロント」でプッシュをプレイした。

 プッシュのカギを握っているロボットは中央に1体だけあり、味方が近づくと味方側のマーカーに向かって移動しはじめる。マーカーは溝にはめ込まれた壁のようなオブジェクトで、ロボットが押すと、道路の溝に沿って移動していく。

マーカーを押して運んでいくロボット

 もしロボットの周りの味方が全て倒されてしまうと、ロボットは制御を失って中央に戻る。さらに敵が周囲に立つと、今度は敵側のマーカーに向かって移動していく。ロボットがマーカーを押すスピードは周囲にいる味方の数に関わらず一定で、非常にゆっくりしているが、マーカーから中央に移動するときには小走りになる。

 ロボットを護衛しつつ動かすところは「エスコート」に似ているが、マップがシンメトリーであることや、攻防の差がなく、ロボットの周囲にたつことでそのコントロール権を奪えるところは「コントロール」にも似ている。ロボットの周囲には常にだれかがいる必要があるが、群がっていると範囲攻撃で一掃される危険がある。

戻るときには小走りで。仕事熱心さがうかがえる

 2つのマーカーの進み具合は画面にUIで表示される。エスコートのようにペイロードを押し返すのではなく、相手のマーカーがゴール近くまで迫ってきていたとしても、ロボットの周囲の敵を倒せばロボットは小走りに中央に戻っていくので、その支配権を獲得して一気に自分たちのマーカーを進めることで逆転のチャンスがある。

 コントロールでは中央での攻防がずっと続くが、プッシュはロボットが常に移動するので、常に戦況が変化するのが新鮮だ。PvEに出てくるヌルセクターは無慈悲なロボットだが、一生懸命マーカーを押しているロボットは愛嬌もあり、ペイロードよりも護衛してあげたくなるところも気に入った。

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2019-11-02 09:48:37Z
https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1216415.html

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