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Saturday, November 2, 2019

有線LAN接続で爆速のプロ仕様「Xperia 1」でフォートナイトをプレイ、eスポーツでの実用性を考える - Engadget 日本版

有線LAN接続で爆速のプロ仕様「Xperia 1」でフォートナイトをプレイ、eスポーツでの実用性を考える - Engadget 日本版


この度、エンガジェット編集部からスマートフォンの有線LAN接続についての検証をしてくださいと言う話が飛び込んできたので、とにもかくにも編集部へ行ってみました。実は知る人ぞ知る機能なんですが、Android端末は有線LANで通信することができます。

まあ、そこまで大層な言い回しをするほど隠れた機能ではありませんが、USB Type-Cでの接続で、その中でもすべての機種で対応しているわけではないので、知らない人も居るとは思います。LANケーブルをUSB Type-Cに変換するアダプターも必要ですし。

爆速Xperia 1でフォートナイトをプレイ

今回は「Xperia 1 Professional Edition」を使用して、有線LANでの接続を試してみました。海外版がベースモデルのSIMフリーで、価格は15万7300円(税込)。Professional Editionならではの機能として有線LAN接続があるのでこれを検証してみたわけです。
まずはスピードテストです。今回は有線LANと無線LANの比較となるので、モバイル通信での比較はしていません。無線LANでのテスト結果は以下の通り。

下り:76.9Mbps
上り:0.38Mbps
レイテンシ:101msec
でした。

下りの速度的には十分なレベルでしたが上りはまさかと言う遅さ。レイテンシに関しては101msecと約0.1秒の遅延が発生しています。0.1秒と言うと約6フレームなので、『ストリートファイターVアーケードエディション』で言えば、通常投げの発生が5フレームなので、投げ確定の場面でも余裕で避けられてしまう遅延となります。

かたや有線LANのテスト結果は以下の通り。
下り:242.3Mbps
上り:231.3Mbps
レイテンシ:2msec
でした。

もはや別次元の速度です。まあ、スマートフォンでは大量なデータのやり取りをすることは少ないので、下り上りの速度はそこまで高くなくても良いかもですが、やはり目を見張る結果です。2msecって人間が感知できる遅延ではない数値です。

そう、すでに述べていますが、スマートフォンにおいて大量データのやりとりをしない以上、重要なのは遅延です。特にゲームをプレイする人にとっては重要です。ということで、遅延が大きく左右するFPSをプレイし、その違いを感じてみました。プレイしたのは『フォートナイト』です。FPSと言いながらTPSなんですが、そこはまあ、良しとしておきます。

で、有線LANと無線LANと両方試してみました。結論としては「わかんねー」でした。良く考えたらFPSはすぐ酔うので、ほとんどプレイしないんですよね。遊び慣れていないゲームだとダメですね。たぶん、ハードにプレイしているユーザーであれば、0.1秒の違いは大きいので、違和感を覚えるレベルだと思います。対戦格闘ゲームだったらわかったんですけどね。

ただ、このまま分からないで済ましても役立たずなので、Xperia 1を使った感想を。Xperia 1は画面の縦横比率が他のスマホに比べ、差が大きいのが特徴です。スマホのソフトコントローラーで操作する場合、画面の一部が指で隠れてしまうので、この横長(フォートナイトは横位置でプレイするので、通常使用であれば縦長)の画面は、ゲームの画面情報が多くなるので良い感じでした。

eスポーツでの有用性を考える

Engadgetモンスターストライク プロフェッショナルズ2018 トーナメントツアーの模様

というわけで、実証的にはろくな感じにはなりませんでしたが、このスマホの有線LANの活用を考えてみたいと思います。やはり有線LANの利点は大容量通信と遅延の少なさです。大容量は動画データのやり取りなどに使えそうで、遅延の少なさはやはりゲーム向きです。

特に多くの人が集まる大会では、通信環境が通常よりも悪くなるので、有線LANは必須になるのではないでしょうか。そういえば、5Gの利点は大容量と同時接続、遅延の少なさと、まさに有線LANの良いところを無線に置き換えているわけです。つまり、5Gが普及するまでは、有線LANで代用するのが吉と言うわけでは無いでしょうか。

で、いくつかモバイルゲームでeスポーツ大会を開いている運営会社やゲームメーカーに話を聞いて見たところ、大会での通信環境はまちまちでした。RAGEを運営するCyberZでは、使用端末を運営側で用意する場合は、基本Wi-Fiを利用し大会をしていますが、PUBGモバイルのように100人規模での参加の場合は、プレイヤー持参の端末を使用し、モバイル通信で対戦して貰っているとのことです。『モンスターストライク』の大会を運営しているXflagは有線LANでの接続とのことでした。

まあ、ゲームでの対戦は遅延が少ない方が良いので、有線LAN接続がより安定して大会を行えるとは思いますが、そこまで遅延が気になるゲームばかりと言う分けではないので、タイトルによるってところはあると思います。ターン制のカードゲームだと、多少の遅延は問題ないですから。

とりあえず、無線LANよりも有線LANの方が、反応が良いことはわかったので、家庭でオンライン対戦をする時はスマホでも有線LANの方が有利だと言うことです。もしかしたら、今まで勝率が悪かったのは遅延の所為だったかも知れませんよ。『クラッシュロワイヤル』とか『TEPPEN』とか、一瞬の判断と操作で勝敗が左右されることがあるタイトルの場合、より顕著に差が出るかも知れませんね。

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2019-11-02 08:00:00Z
https://japanese.engadget.com/2019/11/02/lan-xperia-1-e/

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