TOKYO MX（地上波9ch）朝のニュース生番組「モーニングCROSS」（毎週月～金曜7:00～）。2月25日（火）の放送では、神戸の小学校で起きた教師間のいじめ問題について意見を交わしました。
◆教師いじめ、加害教師を懲戒免職か
神戸市立東須磨小学校での教師間のいじめ問題で、第三者の調査委員会は加害教師4人と前校長の合わせて125件の行為を、ハラスメントと認定。関係者によると、神戸市教育委員会は加害教師のうち、中心的役割で89件のハラスメントが確認された男性教師の懲戒免職と34件のハラスメントを行った男性教師の懲戒免職、または停職を検討しているということです。
このニュースは男性よりも女性のほうが若干関心が高く、特に10代、20代から注目を集めました。その結果に、MCの堀潤は「この数字には胸が痛む……本来、子どもたちは大人の姿を見て、こういう社会になったらいいなと前向きな思いを抱いてもらいたいのに、学校の先生たちもこんなことをしてしまうんだってことをまざまざ見せつけてしまった」とやるせない心情を吐露。
一方、「Forbes JAPAN」副編集長の谷本有香さんは、「いじめと言うと子どもの間で行われることの文脈で語られることが多いですけど、大人の世界の映し鏡が子どもの世界で起こっていることだと思う」と言います。そして、「なぜこういったことが起こったのかということの検証、それに基づいてどういったことを実行していくかが重要」と指摘。現在、全ての検証結果は明らかにされていませんが、それを行うことが「子どもの世界でのいじめを減らすことに繋がっていく、なんらかのヒントになる気がする」と見解を示します。
堀は、こういったときに当事者の教師たちは処分されるものの、その大元にある教育委員会の在り方に釈然としない思いがあるそうで、「教育委員会は今後どうされるのか、具体的にどう変えるのか、誰が責任者なのか、なぜこんなことになってしまったのか、そこまで及ばない」と憤ります。
国際弁護士・湯浅卓さんの母は生前、いじめや登校拒否問題の専門家で教育カウンセラーを長くやっていたそう。そして、そんな母は「必ず教育委員会の人たちや校長、教頭、あるいは担任の先生などみんな集め、子どものいじめなどを解決する会議をやっていた」と言い、「やはり責任は連帯されるところがあるから、それを根本的にやるのが大事」と主張。
また、母の目撃談によると、子どものいじめと教師間のいじめが連鎖しているケースは非常に多かったそうで、「これを1つの個別のものとしないで、子ども全体のいじめもなくすということも合わせた形で高い見地から深くやっていかないと真の解決にはなりにくい」と述べていました。
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