福井県などが芸術家を県内に招き、福井の文化や地域の特性に触れながら創作してもらう取り組みを進めている。昨年12月には「禅の里」として知られる永平寺町で、現地に滞在した芸術家の作品が披露され、多くの来場者が集まった。芸術文化の振興だけでなく、観光資源としても期待され、県は芸術家が滞在する拠点を県内に増やしたい考えだ。
「座禅のおかげで五感が鋭くなった。悩むことなく制作に打ち込め、帰りたくなくなる」。永平寺町で開かれた発表イベントで、造形作家の中村厚子さん（41）＝神奈川県大磯町＝が振り返った。
座禅中に思い浮かんだことをヒントに絵を描く中村さん＝永平寺町松岡春日1の天龍寺で
中村さんは...
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