2022年6月26日の記事 を編集して再掲載しています。
macOSとWindowsは、かなり違うプラットフォームなので、普通はどちらか一方を使いこなすだけで、せいいっぱいかもしれません。
でも、もちろん両方使うことはできます し、実際、どちらも使っているという人は案外いるのではないでしょうか。
WindowsかmacOSか、どちらかを選んで使わなければいけない―もちろん、そんなことはありません。両方のOSを使いこなすコンピューター生活 を送っている人もいます。長年どちらかのプラットフォームを使ってきて、そろそろもう一方にも手を出してみたい、そういうときには、少しばかりヘルプが必要かもしれません。そこで今回は、WindowsとmacOS、両方を使うためのガイド をお届けすることにしました。
WindowsとmacOSは相当かけ離れているので、初めての人は途方に暮れるかも しれませんね。ある程度のサポートができれば、歓迎されそうです。あるいは、しばらく前から両方のOSを併用している方でも 、これから紹介する機能やヒントは、意外と知らなかったりするかも しれません。
1)ファイル同期サービスを使う
複数のプラットフォーム間でファイルを同期 しておくと、いろいろなことが便利になります。好きなサービスを選ぶといいでしょう。OneDrive にもMac用ソフトウェアがあり、iCloud にもWindows用ソフトウェアはありますが、お勧めしたいのは、WindowsにもmacOSにも偏っていないサードパーティの選択肢 です。これまでの経験からベストといえるのは、Googleドライブ かDropbox です。
2)ネットワーク上でファイルを共有する
同じローカルネットワーク上なら、WindowsとmacOSの間でファイルを共有するのは簡単 です。Windowsから は、エクスプローラーでフォルダーまたはファイルを右クリックして「その他のオプションを表示する」 、「アクセスを許可する」 、「特定のユーザー」 の順に選択します(Windows 11の場合)。macOSから は、「システム環境設定」を開いて「共有」 アイコンをクリックし、「ファイル共有」 オプションを有効にします。
3)WindowsとmacOSの間でクリップボードを同期する
WindowsとmacOSの両方で同じクリップボードとクリップボード履歴を使えるようにする と、OS間でテキストをやり取りできて、かなり便利になります。ご想像のとおり、標準で用意されている機能はありませんが、1Clipboard というすばらしいアプリがあります。Googleドライブを利用して、複数のデバイス間でクリップボードを同期する仕組み です。
1Clipboardは、複数のプラットフォーム間で機能する image: 1Clipboard
4)仮想デスクトップを活用する
WindowsでもmacOSでも使えるけれど少し実装が違う、そんなもうひとつの機能が仮想デスクトップ です。スクリーン上のスペースを広く使え、たくさんのプログラムやウィンドウを開くことができます。Windowsでは、Win+Tab を押すと右のインターフェースに移動し、macOSではCtrl+Up で同じように動作します。その次の画面で、デスクトップの追加と削除、複数デスクトップの切り替えができます。
5)MacとWindows機のキーボードショートカットを使いこなす
キーボードショートカットは、生産性の向上になくてはならない強力な機能 ですが、OSごとに違うショートカットを覚えておくのは大変です。切り取り 、コピー 、貼り付け など、一般的なショートカットの多くは、Windows 上のCtrl キーをmacOS 上のCmd キーに、あるいはその逆に置き換えて考えればOK。Ctrl+C がCmd+C になって、Ctrl+V がCmd+V になって……という具合です。
6)マウス操作に慣れる
ショートカットと近いのが、マウス操作です。たとえば、右クリックはWindows上で不可欠 ですが、macOSで再現するのは困難 です。Windows側で「設定」から「Bluetoothとデバイス」 から「マウス」 と「タッチパッド」 を選択し、macOS側では「システム環境設定」から「マウス」 と「トラックパッド」 を選択すると、両方のOSでマウスの動作をかなり近づけることができます。
macOSでトラックパッド設定を変更する image: macOS
7)キーボードとマウスを共用する
ショートカットとかマウスの動作を考えるなら、いっそのことキーボードとマウス(またはトラックパッド)を共用 にしてしまえば、WindowsとmacOSの切り替えがシンプルになります。ハードウェアの追加は必要ありません。Synergy などのアプリケーションを使うと簡単に設定でき、しかも最大15台までのデバイスに設定して、まるで物理的に接続されているように 全部を使えるようになります。
8)同じプログラムを使う
両方のプラットフォームで同じプログラムを使えば 、WindowsとmacOSの二刀流使いは、さらに簡単になります。なかでも、ウェブブラウザーでそれができると強力です。ブラウザー上のパスワードや閲覧履歴などをすべて複数のデバイス間で同期 したければ、どちらでも共通して使えるブラウザーを選ぶ必要があります。Chrome もお手軽ですが、ブラウザーの選択肢はほかにも あります。
9)適切な外付けドライブフォーマットを選択する
WindowsからもmacOSからも、同じ外付けドライブのファイルにアクセスする 場合は、どちらのOSでもファイルシステムが認識される必要 があります。デフォルトのドライブフォーマットを使っているだけだと、これは不可能です。WindowsとmacOSで互換性を実現するなら、ファイルフォーマットとしてexFATを選択 しましょう。
macOSは、NTFSフォーマットのドライブを読み込めるが、書き込むことができない image: macOS
10)macOSにウィンドウ整列機能を追加する
開いているプログラムやウィンドウをスクリーン上の特定の位置にドッキングさせる機能 となると、Windowsに軍配が上がります。ブラウザーのタブ1つを左にドッキングし、残りを右にドッキングするといったことができます。macOSもこの機能を取り入れようとしていますが、まだ追いついていません。Macでウィンドウの整列機能を強化する なら、Rectangle というアドオンが優れものです。
11)WindowsにQuick Lookモードを追加する
macOSにある便利な機能が、Windowsには欠けていることがあります。ひと目でファイルのプレビューを見られるQuick Look(クイックルック) もそのひとつで、MacのファインダーでSpace キーを押すと使える機能です。ありがたいことに、このギャップを埋めてくれるユーティリティアプリケーションがあります。その名はQuickLook 。これをインストールすると、macOSと同じように、Space キーを押すだけでファイルのプレビューを開閉できる ようになります。
12)マルチタスクを使いこなす
仕事を効率化したいときに不可欠なのが、開いているアプリケーションを瞬時に切り替える動作 です。そのためのキーボードショートカットは、両方のOSで似ています。WindowsではAlt+Tab 、macOSではCmd+Tab です。アプリケーションを、というかどんなものでも検索するときには、WindowsではWin+S 、macOSではCmd+Space を押します。探しているものをフィールドに入力すると、検索が実行され ます。
Chromeリモートデスクトップを使うと、macOSからWindowsに(またはその逆に)アクセスできる image: Chromeリモートデスクトップ
13)デスクトップにリモートアクセス
WindowsからmacOSのデスクトップに、またはmacOSからWindowsのデスクトップにアクセス するのは、ちっとも難しくありません。キーボードやディスプレイを切り替える手間も省く ことができます。これを実現できるツールは無数にありますが、特に単純で使いやすいのは、Chromeリモートデスクトップ でしょう。インストラクションに従って設定するだけです。
14)適切なウェブアプリを選択する
デスクトップアプリケーションからではなく、ウェブからでも直接実行できるアプリ は、思っている以上に多いものです。Spotify もSlack もTweetDeck もあります。日常的にOSを切り替えて使うのであれば、このようなアプリケーションはオンライン版(クラウド版)だけ使うというのも、賢い選択 です。互換性や同期の点でエラーが発生するリスクも最小限になります。
15)通知を管理する
複数のコンピューターを使うときに避けたいのは、通知がダブって実行される ことでしょう。煩わしさが増えるだけだからです。通知の設定は、Windowsでは「設定」の「システム」 、「通知」 から、macOSでは「システム環境設定」にある「通知とフォーカス」 、「通知」 でそれぞれ管理できます。
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からの記事と詳細 ( WindowsとmacOSを二刀流で使う15のヒントをご紹介 - GIZMODO JAPAN )
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